※日記で一瞬だけ上げてた妄想です。色々と注意してください。








無題










気がつくとあたり一面暗闇だった。右も左も、前も後ろも判らない完全な闇だ。

平衡感覚が麻痺する。

僕は一体どこにいる。


しばらくして暗闇に目がなれてきた。遠くに人影を確認し近くに行ってみる。


そして全身が凍りついた。


そこにはいるはずのない人物が佇んでいた。


「竜崎」

思わず口をついて出た。


向こうに僕の声は届いていないのか。竜崎の目線はずっと下を向き、表情はどんより生気が無かった。

もっと傍に寄っても、竜崎は僕に気付いていない。



様子がおかしい。いや、最初からおかしかった。なぜなら竜崎はとっくの昔に死んでいる。


―僕が殺したんだ―




ふと、足が何かにつまづいた。


「・・・?」


重くて弾力がある、まるで・・・・・



「っ!」



竜崎がゆっくり僕を見た。暗闇のはずなのに視線が合ったのがはっきりわかった。


彼の手にはノートが握られていた。

くたびれた黒いノート。

デスノートだった。


口がからからに渇いて心臓が飛び出そうなほど激しく打つ。


竜崎の足元に転がっていたのは僕の死体だった。


「僕は・・・・殺されるのか・・・・?」


竜崎に。


足がガクガク震えるのがわかった。死体の目は見開き、決して安らかな顔とはいえなかった。




「僕は・・・君に・・・・」






気がつくと、マンションの一室だった。どうやら夢を見ていたらしい。

体が鉛のように重かった。体中汗で服が張り付き、不快だった。

おぼつかない足取りでキッチンまで行き、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し一気に飲み干した。


自分の死ぬ姿を見たものは死期が近いのだと聞いたことがあった。もちろんそれは根拠の無い噂だが。


きっと僕は殺されるんだろう。

竜崎が殺しに来るんだ。


僕からデスノートを奪って。死んだ後の無様な僕を笑いながら佇むんだ。ざまあ見ろとばかりに。




そんなことを考える自分がおかしくて思わず笑ってしまった。


竜崎が僕を殺せる訳無いじゃないか。




死神じゃ、あるまいし。






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捻くれた月君が愛しかったりする妄想です・・・・罪悪感を上手く現せない所とか^^;;;
アニメED好きです。竜崎さんが見送りに来てくれるの。月君は天邪鬼だから笑いに来たって思ってるんじゃないかな・・・・

こんな最後の最後でもすれ違う二人ってかわいそう・・・・



お粗末でした