※竜崎女体化パラレルです。初読のかたは十分にお気をつけください。某映画のパロです。












はなよめ 6








ある日の出来事だった。竜崎はいつもの通り夕御飯の支度にいそしんでいた。

入院していた夫もようやく戻り、普段どおりの食事が始まる所だった。

「・・・っ」

突然竜崎が席を立ち慌てて洗面所へ駆け込んだ。

顔色が真っ青だった。

そういえばこのところ不調を訴えて、漁の手伝いにもろくに来なかった。

だらしがない、と長男が竜崎をよく叱りつけていたのを思い出した。

重苦しい空気を制したのは義母だった。


「もしかしたら・・・・子供が出来たのかもしれないわ」

何かを察したようだった。

家族全員安堵のため息をついた。今まで子供が授からなかった夫婦に、ようやく子供が授かった。

「私が様子を見てきます」

嬉しそうに竜崎の元へいく母の後姿を家長の長男はじっと見つめた。

その顔に笑みはなかった。





離れの夫婦の部屋で、竜崎は一足先に床についていた。頭がぼうっとして寒さも感じる。

こんな季節はずれに風邪でも引いたのか。

まただらしないと夫にしかられてしまう。

ふすまがゆっくり開いて夫がやってきた。

青白い顔で横たわる竜崎をじっと見つめると「飯は食べたのか」と聞いた。

「食事の途中にすみませんでした。お義母さんが栄養になる物を、と私のために雑炊を作ってくださったんです」

「具合はどうなんだ」

「今は落ち着いています。きっと明日になれば普段どおり家事も出来るでしょう」

「明日お前を病院に連れて行く」

「大丈夫です。病院なんて」

「そうじゃない。産婦人科だ。母さんが連れて行けと言っていたが・・・・」

産婦人科、という言葉に竜崎の顔が凍りついた。

「おまえ、妊娠しているのか?」

「そんな、私は・・・そんなはずは・・・・」

唇から色が失せていく。そんな竜崎を嘲笑うように夫は続けた。

「たしかにおかしい話だ。俺はこの半年間、お前には指一本だって触れていないからな。子供が出来るわけないよな」

「・・・・」

「もし本当に妊娠していたとしたら」

夫がゆっくり竜崎の顔を覗き込む。

「誰の子だろうな」











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そんなのきまってんじゃーん(すみません><)

そだよ、月君のだよ^^ 竜崎これからどうするんだろう・・・・

謎です