※女体化とパラレルとEROと暴力が駄目な方は見てはいけません。
はなよめ 3
竜崎は落ち着かなかった。
彼が同じ一つ屋根の下にいるだけで心が躍る。浮かれている自分に気付き竜崎は戸惑った。
夕餉の時夫に言われるまま月に晩酌をしたときもそうだった。
彼の顔がまともに見れずずっと俯いてしまった。彼はきっと不思議に思っただろう。
しかし彼は笑顔で「ありがとう」と告げただけだった。
(どうかしてる・・・)
竜崎は夫に命じられ、客室を月のために準備をしていた。
押入れの上段に収納されている客用布団を取り出そうとするが背の低い竜崎には大変な作業だ。
精一杯背伸びをしてやっと手が届いた。しかし布団の重量をとても体が支えきれない。
早くしなくては。もたもたしていてはまた夫に怒られてしまう。
なんとか布団を引っ張り出そうと、端を掴んだ時だった。
「大丈夫?」
後ろを振り返ると風呂から戻った彼が心配そうにこちらを伺っていた。
「すみません、もう少しで準備が出来ますので・・・」
「いいよ、僕自分でするから」
にっこり笑って竜崎を押入の前から退かすと彼は難なく上段の布団を取り出した。
布団をささえる腕は、平均の男性よりは華奢で色も白い。
まるで女性を思わせるような容姿をしていても、彼は自分とは違う、男なのだ。
夫の腕と彼の腕
夫は猟師で日に焼けたたくましい腕をしている。
急に昼の出来事を思い出して竜崎はいたたまれなくなった。
この腕に自分は・・・・
はっと我に返り、彼に布団を任せたままだったことに気がついた
「あっ・・・後は私がしますので・・・居間でゆっくりしていてください」
「いいって、君こそ休んで」
「僕は客人じゃないからいいんだ」
「でも・・・」
「じゃあ二人で敷こうか。僕はあくまでも君のお手伝いで」
「すみません・・・」
月は首にかけたタオルを外し、布団を広げた。襟足から滴る水滴が彼の真新しいTシャツに染みを作る。
彼から石鹸の香りが漂う。
胸が苦しくて苦しくて仕方なかった。
どうして彼が、夫の弟なのだろう。
どうして自分は、人妻なのか。
++++
「随分遅かったじゃないか」
「すみません・・・」
離れの閨で夫が待ちくたびれたように待っていた。
竜崎に手を伸ばし、ゆっくり前のボタンを外す。
「・・・あ」
「今日はやけに肌艶がいいな。」
乳房に顔をうずめ夫が呟いた。
「・・・・・」
秘部に差し込まれた指が水音を立てる。
「お前、感じてるのか」
「ぁ・・・」
次の瞬間、平手が飛んだ
「どういうことだ?今まで自分から濡らしたことなんて無かっただろ」
「・・・っ」
「それが今日に限ってこれだ」
竜崎の細い首を無造作に掴みあげ、耳元で囁いた。
「月が帰ってきているからか・・・?」
「彼とは・・・なにもありません・・・あるはずが、な・・・」
「嘘をつくな!!」
「落ち着いてください・・・!」
ここは離れだから、母屋まで声が届くはずが無い。
しかし彼に知られたら。
「あなたが・・・欲しくて、だから・・・」
涙でぐしゃぐしゃになりながら竜崎は必死に訴えた。
「それじゃいけませんか・・・・」
++++
月はなかなか寝付けなかった。
どうしても彼女の腕の痣が気になっていた。
昔から兄は激情家で、感情に任せて手を上げる事もしばしばあった。
兄とは殴り合いの喧嘩もしたことがあったが、年齢が離れていることと体格で勝る兄に敵うはずはない。
あんなに細くて小さな彼女が兄の暴力を受けているなんて。
縁側に出て、月は二人がいる離れへ目をやった。
子供がなかなか授からないと悩んでいた彼女・・・・
今も彼女は兄の腕に抱かれているんだろうか。
「夫婦なんだから、当然か」
自分は今何を・・・・考えを振り払うように部屋に戻ろうとしたその時、離れの方から女性のか細い悲鳴が聞こえてきた。
「!?」
咄嗟に駆け出しそうになって、踏みとどまった。
夫婦の領域に自分はどんな顔して入っていく気だ。
「・・・兄さん」
がくりと膝をつき、やり場の無い感情をどこに向けたらいいのかわからず、ただその場で耐えるだけだった。
++++++
ひいぃぃ・・・・・(汗)展開がひるどら・・・・
こんなんですみません
完全自己満足ですみません